前編に続き、後編です。 中津川沿い、紺野町を歩きます。

上の橋




4.寺町通り 
「日本の道100選」に選ばれている通りです。その名の通り、お寺が多い通りです。


通りから少し入った東顕寺です。この裏に次の目的地である三ツ石神社があります。 
東顕寺


5.三ツ石神社 
鬼の手形伝説が「岩手」の県名の起源とされ、「さんさ踊り」の起源とされる伝説もある神社です。現存する盛岡市内の神社で最古の社といわれています。 
三ツ石神社 
三ツ石神社 

「三ツ石と鬼の手形」案内板

「三ツ石と鬼の手形」案内板には 
「伝説によると昔この地方に羅刹(らせつ)という鬼が住んでいて付近の住民をなやまし旅人をおどしていました。そこで人々は三ツ石の神にお祈りをして鬼を捕らえてもらい境内にある巨大な三ツ石に縛りつけました。鬼は二度と悪さをしないし、又二度とこの地方にはやってこないことを誓ったので約束のしるしとして三ツ石に手形を押させて逃がしてやりました。 
この岩に手形を押したことが「岩手」の県名の起源といわれ、又鬼が再びこないことを誓ったのでこの地方を「不来方(こずかた)」と呼ぶようになったと伝えられています。 
鬼の退散を喜んだ住民達は幾日も幾日も踊り、神さまに感謝のまごころを捧げました。この踊りが「さんさ踊り」の起源といわれています。」 
とありました。

他にも坂上田村麻呂が蝦夷攻略の際、蝦夷の3人の首領を捕まえ、朝廷に服従して二度とこの地方に戻らない誓いの証として、 三ツ石に証文として手形を押させたという伝説もあるようです。 

三ツ石神社由来 
三ツ石神社 由来 

三ツ石神社 
三ツ石神社

 

6.富士見橋・上の橋・中の橋 
中津川にかかる富士見橋です。歩行者専用でした。 
富士見橋

富士見橋から中津川を渡り、対岸沿いを上の橋に向かいます。 
河川敷は緑が豊富で、子供たちが何かを捕まえているようでした。 
中津川 緑地 
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上の橋です。 
上の橋


上の橋の擬宝珠(ぎぼうしゅ・ぎぼし)です。 
慶長2年(1597年)南部第27代藩主利直が盛岡城下を建設。上の橋は慶長14年(1609)に架けられています。橋は何度か流失して。現在の橋は昭和になって架け替えられたものです。 
擬宝珠(ぎぼうしゅ・ぎぼし)は慶長14年のものが8個、慶長16年のものが10個あるそうです。青銅擬宝珠は国内でも珍しいそうです。 
上の橋の擬宝珠 
上の橋の擬宝珠 
慶長の文字が見えます。


(寄り道「上ノ橋町」) 
上ノ橋町には歴史的建造物や食の名店も多い場所です。 

・ささき千代紙店 
各種千代紙を扱っています。 
ささき千代紙店  
ささき千代紙店


千代紙(半端品)とうちわを購入しました。 
千代紙 
うちわ

 

・丸竹(お餅、餅菓子) 
創業明治5年。初代が日本古来の餅を広げるために、「黒蜜」と「きなこ」を混ぜて、元祖「あべ川餅」を考案したそうです。餅店では赤飯・味付おふかし・紅白餅、茶屋ではおちゃもち・くるみゆべし・大福などを取り扱っています。 
丸竹


・盛岡正食普及会 (穀物、粉類、パン、お菓子など) 
明治末期に旧井弥商店として建てられた土蔵造りの建物です。壁が黒いのは防火のために黒漆喰で仕上げてあるためです。 
こちらのパンでは「ライ麦100%パン」、「完全粉パン」などが売られています。「ライ麦100%パン」(盛岡正食普及会)を買ってきました。 
盛岡正食普及会

 

コース上は中津川沿いを歩きますが、紺屋町を通り抜けました。

(寄り道「紺屋町」) 

京染の吉亀 
京染の吉亀 

巴染工 
巴染工 

菊の司 
菊の司 

ムーミン?のオブジェ 
ムーミン 

森八商店 
森八商店 


紺屋町番屋 
大正2年に建てられた消防番屋です。現在も屯所として現役で使われています。 
紺屋町番屋 


南部紫染本舗 草紫堂 
南部紫染本舗 草紫堂 


茣蓙(ござ)九 
江戸時代後期、明治中期、明治末期に次々と建て加えられた商家です。現在も森九商店として、生活雑貨を取り扱っています。カゴやザル、わら靴なども取り扱ってます。 
茣蓙九  

盛岡信用金庫本店(旧盛岡貯蓄銀行) 
昭和2年(1927)に盛岡貯蓄銀行として建てられました。花崗岩の壁面や石彫が施されてあり、かなり重厚感のある建造物です。 
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岩手銀行中ノ橋支店(旧盛岡銀行本店) 
国指定重要文化財です。明治44年(1911)4月に盛岡銀行本店として建てられました。今年で築100年ということになります。 
設計は日本銀行本店、東京駅の設計者でもある明治洋風建築界の権威、工学博士の辰野金吾、岩手県出身の工学博士葛西万司の両氏だそうです。東京駅同様に「赤レンガ」が美しい建物です。 
岩手銀行中ノ橋支店 
岩手銀行中ノ橋支店 
岩手銀行中ノ橋支店 
私が子供のころ、初めて見た時に「東京駅だ!」と叫んだことを覚えてます。なんで?盛岡に来たのに東京駅があるのかと不思議に思ったのです。 


7.プラザおでって(チェックポイント) 
「プラザおでって」でスタンプを押しました。中には観光案内所やホールなどがあります。6階には「盛岡てがみ館」という施設があります。先人の書簡を中心に原稿・日記等を収蔵・展示しています。 

中にはチャグチャグ馬コの飾りが置いてありました。 
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中の橋から下流側を眺めます。中の橋を渡ると次の目的地である「もりおか歴史文化館」があります。 
中の橋 



8.もりおか歴史文化館

旧県立図書館の建物を改築したもりおか歴史文化館。1階は観光交流ゾーン(無料)で2階が歴史文化展示ゾーン(有料)です。 
こちらにもチャグチャグ馬コがありました。 
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観光交流ゾーンは「町なか情報センター」、高さ9㍍の山車が展示されるホールなどがあります。

歴史文化展示ゾーンでは、盛岡城築城以前から近代の盛岡の移り変わりを紹介しています。南部家ゆかりの品や盛岡城の再現模型などをあります。 
もりおか歴史文化館 
もりおか歴史文化館


花時計 
花時計 


9.盛岡城跡公園 
盛岡城の跡地の公園です。石垣のみが残っています。子供たちが疲れ気味でしたので、中には入らずに駅に向かいました。 
盛岡城跡公園 



道路を挟んで桜山界隈といわれる場所があり、飲食店が軒を連ねます。再開発の話もありましたが残して欲しい場所です。 
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公園に隣接する桜山神社。 
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大通りを抜けて、盛岡駅に向かってゴールです。お疲れ様でした。