根津権現「根津神社」(文京区根津)に行ってきました。ツツジの名所として知られる神社ですが、銀杏が見頃を迎えていました。訪れたのはおそらく13年振りです。
根津神社


1900年余り前に日本武尊(やまとたけるのみこと)が千駄木に創祀したと伝えられる神社です。室町時代には太田道灌により社殿が創建されています。
現在の社殿は宝永3年(1706)創建です。宝永2年(1705)に5代将軍綱吉が世継(家宣)のために献納した屋敷地にて天下普請したものです。この時に千駄木から移されました。権現造の社殿ほか7棟の伽藍が国の重要文化財に指定されています。


「根津権現」という名称は明治の神仏分離の際に「権現」の称が一時期禁止されたために廃れました。ただ、地元では「権現様」と呼ばれてきたようです。

近くには明治の文豪、森鴎外や夏目漱石が住んでいました。


神社の南側に「新坂」があります。「権現坂」とも呼ばれますが、森鴎外の小説「青年」に由来して「S坂」とも呼ばれてきた坂です。
新坂 権現坂 S坂

新坂 権現坂 S坂



表参道口の鳥居、大きな銀杏が見頃です。
表参道口の鳥居



国の重要文化財「桜門」です。右側にある随身は水戸の光圀公がモデルと伝えられているそうです。手前には神橋(平成18年架線)という橋が架けれています。
桜門


中に進むと「神楽殿」が構えます。瓦は卍の模様が見られます。
神楽殿

「神楽殿」の横にある銀杏です。天気が良く、青空に銀杏の黄色が映えていました。
神楽殿


「手水舎」です。卍が見えます。
手水舎



こちらも国の重要文化財である「唐門」です。大きな銀杏やモミジとの情景がきれいです。両妻に唐破風を備えています。写真では見えませんがここにも卍があります。
唐門


内側から見た「唐門」です。門の中央に卍の文字が見えます。
唐門

唐門と狛犬




社殿は拝殿の奥に幣殿、本殿とが一体に続く権現造で、総漆塗りだそうです。江戸時代の神社建築としては最大規模です。
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拝殿にも卍の文字がところどころに見えました。神仏習合の名残りでしょうか。根津神社では卍が神紋となっているようです。


境内には他にも史跡や末社が多くあります。

「胞衣塚」、当時の慣習で6代将軍家宣公の胎盤が納められているそうです。
胞衣塚

「庚申塚」です。江戸時代に街道の辻に建てられていた6基の庚申塚です。明治以降に道路が拡張された際に取り除かれ、根津神社に奉納されたそうです。
庚申塚






「駒込稲荷神社」です。境内にある末社の一つです。徳川綱重の邸内社だそうです。
駒込稲荷神社


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「乙女稲荷神社」です。ツツジ苑の中にあります。
乙女稲荷神社

「乙女稲荷神社」の両側には奉納された鳥居が立ち並んでいます。根津神社の象徴的場所でもあります。ドラマや映画などの撮影にも使われてきました。ツツジが満開の時に歩いてみたいものです。
立ち並ぶ鳥居

立ち並ぶ鳥居

立ち並ぶ鳥居をくぐりぬけると不思議な空間に迷い込んでしまうような錯覚に陥りました。


神仏習合の名残りを残す根津神社は、5代将軍綱吉が天下普請の大造営をおこなった権現造りの社殿や唐門、桜門などの伽藍が現存している貴重な神社です。