一関市室根町のひこばえの森で開催された第25回「森は海の恋人 植樹祭」に参加しました。南は大分、北は北海道と全国から約1400人が参加したそうです。この運動は小中学校の教科書にも取り上げられ、全国的にも注目を集めています。
森は海の恋人 植樹祭


気仙沼市の牡蠣の森を慕う会、室根町第12区自治会が主催です。気仙沼湾にそそぐ大川の源流が室根町となります。


昔、日本各地で杉や松などの建材となる木が植林されました。木材価格が下がったことから山の手入れがされなくなり、荒れた山が多くあります。松は松くい虫の被害で伐採され、裸山になっているとろも多くみかけます。

山の森の栄養分が川から流れ込んで豊かな海を育むという考えで取り組まれている活動です。森が荒れたことで赤潮プランクトンが増え、気仙沼湾の牡蠣養殖に影響が出ていたようです。広葉樹の落ち葉から出来る腐葉土の中に牡蠣が好きな植物プランクトンを育てる養分が含まれているのです。

広葉樹を植樹することで、森と川と海とつながった環境保全を体験的に学んで実感することがイベントの趣旨だと思います。


ひこばえの森がある矢越山の麓に車を停め、おそらく2km弱ほど山を上りました。途中はこんな新緑の気持ちいい場所を通り抜けます。
新緑が気持ちいい道路

新緑が気持ちいい道路

新緑が気持ちいい道路

新緑が気持ちいい道路


しばらく上ると視界が開けて、眺めの素晴らしい場所に出ます。
素晴らしい眺め

晴天に恵まれて山の景色を堪能しました。
山の景色

ひこばえの森入り口


開会式会場には凄い人が集まっていました。
開会式会場


牡蠣の森を慕う会の畠山重篤代表、室根町第12区自治会長、一関市長、気仙沼市長、地元県議や市議が前の方に座っています。


牡蠣の森を慕う会の畠山重篤代表の挨拶が印象的でした。
牡蠣の森を慕う会の畠山重篤代表の挨拶

高校の英語の教科書に載るにあたり、皇后様の御助言で「森は海の恋人」の英訳を「the sea is longing for the forest」としたそうです。「longing for」は「お慕い申し上げる」という意味で、森と海は慕いあっている関係なのだということでした。
切り株から出た若い木を「ひこばえ」というそうで、子供たちの参加が増えて「ひこばえ」が育つような活動になってきたということを話していました。




大漁旗がたなびく植樹会場にて、ミズナラやコナラ、ブナ、ヤブツバキ、オオヤマザクラなどの苗木を植樹します。
植樹会場

植樹会場

植樹会場


クワで穴を掘り、一人1本の苗木を植えました。「植えるのは1本ですが心に多くの木を植えて欲しい」と自治会長が挨拶で言っていましが、実際に体験することで多くのことを学びました。
植樹


植樹した木



植樹した木が大きくなることを楽しみに山を下りました。